猫は自分で毛づくろいをするのが得意ですが、飼い主さんが定期的にブラッシングしてあげることで、さらに被毛をきれいに保つことができます。
ブラッシングには、飲み込んでしまう毛の量を減らしたり、マッサージ効果が期待できるなどのメリットもあります。
ここでは、飼い主さんによるブラッシングのコツや、最適なブラシの選び方について詳しくご紹介します。
1.猫用ブラシの種類と選び方
猫用のブラシにはさまざまな種類があり、猫の毛の長さや目的によって使い分けます。
ラバーブラシ
シリコンやゴムで作られたブラシです。
やわらかい素材なので、ブラッシングが苦手な猫や短毛種の猫におすすめです。
浮いた毛をやさしく絡め取り、マッサージ効果も期待できます。
獣毛ブラシ
豚やイノシシの毛を使用したブラシで、長毛種には毛先が不揃いのハードタイプ、短毛種には毛先が揃ったソフトタイプがおすすめです。
適度な水分と油分が含まれており、ホコリや抜け毛を取り除きながら被毛にツヤを与えます。
アンダーコートブラシ
猫の被毛には、表面のトップコートとその内側にあるアンダーコートの2種類があります。
このブラシは、アンダーコートのみを取り除くことができるため、換毛期におすすめです。
ただし、必要な被毛まで抜いてしまう可能性があるため、使い過ぎには注意が必要です。
コームブラシ
毛玉をほぐしたり、ブラッシングの仕上げに毛並みを整えるのに適しています。
長毛種には粗目タイプ、短毛種には細目タイプが使いやすいです。
デリケートな皮膚を守るために、コームの先が丸いものを選びましょう。
ノミ取りコームは、さらに目が細かいので、ノミ対策や顔、お腹、お尻周りのケアに適しています。
ピンブラシ
太い針金でできており、被毛のもつれや絡みをほぐすのに適しています。
長毛種・短毛種どちらにも使え、毛量の多い猫におすすめです。ピンの先が丸いもの、強度のあるものを選びましょう。
スリッカーブラシ
長毛種の猫の毛玉をほぐしたり、抜け毛を取り除くのに適しています。
一度に多くの被毛が取り除けるため、換毛期におすすめです。
先が鋭い針金状のピンでできているため、皮膚を傷つけないように先が丸く加工されているものを選びましょう。短毛種の猫にはおすすめできません。
2.ブラッシングのやり方
長毛種の猫
使用するブラシ: ピンブラシ、スリッカーブラシ、コーム、獣毛ブラシ
- ピンブラシ
手首を使いながら毛先からブラッシングしていきます。 - スリッカーブラシ
手で毛をかき分けながら根元をブラッシングします。 - コーム
毛もつれがないか確認しながら整えます。 - 仕上げ
獣毛ブラシで静電気を抑え、被毛にツヤを出します。
短毛種の猫
使用するブラシ: ラバーブラシ、アンダーコートブラシ、獣毛ブラシ
- ラバーブラシ
滑らすように動かしながら、浮いた毛を取り除きます。 - アンダーコートブラシ
皮膚に対してブラシの先が垂直になるように当て、やさしくブラッシングします。 - ラバーブラシ
再度、ラバーブラシで浮いた毛を取り除きます。 - 仕上げ
獣毛ブラシで静電気を抑え、被毛にツヤを出します。
3.ブラッシングの頻度
長毛種の猫
被毛の中に汚れがたまりやすく、毛玉もできやすいため、毎日ブラッシングすることをおすすめします。
短毛種の猫
週2~3回のブラッシングが理想的ですが、換毛期にはよりこまめにケアしてあげると良いでしょう。
4.まとめ
さまざまな種類のトリミングブラシを上手に使い分ければ、飼い主さんでもきれいにブラッシングができます。
ブラッシングは、愛猫とのコミュニケーションにもピッタリです。
ぜひ楽しみながら、愛猫との生活に取り入れてください!